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マンション F


アパートの設計で最も大切なのは採算性です。
いくらアイデア凝らしても採算性の合わないアパートなんて絵に描いた餅にすぎない。借主に末永く住んでもらうため出来るだけ広く、しかも家賃を安く設定したいと言うオーナーの希望に沿うため何度も採算性をシュミレートして設計を進めました。

アパートのベランダから幼児が落ちて亡くなるという痛ましい事故が宮古島でも起こってしまいました。
似たような事故はここばかりではありません。以前からそのような事故を防ぐため設計者としてどういう工夫が出来るか暖めていたアイデアを生かしてみたいと思っていたところへ設計の依頼がありました。

手摺りからの転落事故を防ぐために建築基準法でもベランダの手摺りの高さは1.1m以上と決められています。そのため設計者側は規定より少し高くするのが普通ですが、手摺りの高さをそうするだけでは事故は防げないように思っていました。

転落事故の状況を調べてみるとたいていの場合ベランダに架台を置きそれに乗って誤って落ちてしまうというパターンが多いようです。幼児たちの好奇心は旺盛ですから幼児がアパートに一人残されると彼らは外で何が起きているのか興味をそそられベランダの手摺りから身を乗り出した弾みで転落してしまうと思われます。

そのような痛ましい事故を防ぐ工夫としてベランダの手摺りをシースルーにする事により幼児がベランダをよじ登り、外を覗きたいという衝動を抑える事が出来るのではないかと考えました。

一般に見られるようなコンクリート壁による手摺りでは死角が出来てしまい、昔では思いも付かない場所で思いもよらないような事件が起きるというニュースがありました。その防止策として廊下側の手摺りも外部から見えるようシースルーとしましました。



外観 1

外廊下の手すりは死角にならないようシースルーの手摺りとしました。





外観 2

内側からも子供にも外の様子が見えるようベランダ側の手摺もシースルーにしました。





外観 3





外観 4
3、4階の3LDKの住戸を2連戸の左右に分け中央部に階段とEVシャフトを設け左右どちらの住戸にも光を取り入れられるよう吹き抜けを設けました。





外観 5


EVシャフト裏の吹抜け部。





外観 6


奥に見える塔のようなものはEVシャフトです。