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設計って?


設計とは?

  学校で建築の授業を受けていた頃は設計とは無から有を生み出すクリエイティブな仕事だと教わったものだが、建築
  士法という法律では

  「設計」とはその者の責任において設計図書を作成する事を言うとされています。

  勿論設計図書を作成するためにはそれ以前に建物の敷地や施主の希望に沿うようなデザイン、機能、予算など考
  慮しながら設計する訳ですが、なんていうかそのように法律で定義されてしまうと設計とはただ設計図書を作成する
  だけの事務屋のような気がして個人的には少し寂しい気がしてしまいますが・・・・。

  それはさておき

  設計は大きく

  意匠設計、構造設計、設備設計の三つに分けられます。

  意匠設計とは

  簡単に言うと建物をデザインする事です。
  顧客の要望や敷地の形状などを考慮し建物の外観、形状などのデザイン、また配置や間取りといったプランニン
  グを法規や施工方法等を検討しながら総合的に設計すること。

  構造設計とは

  建物が自重(重力)や地震、台風などの影響に対して建物が安全であることを確かめるため構造計算を行い柱や
  梁などの大きさ、鉄筋の数量などを決定すること。

  設備設計とは

  建物の電気、衛生、空調、給排水といった建物全体の設備機能を設計すること。

  設計がどのようなものか知らない一般の方にとって“建築士”と名のつく者は一人で全てのことが出来るものと思わ
  れがちですが専門分野化された現代では一人の建築士が全てをこなす事はまずありえません。そこで構造設計や
  設備設計を外注することになります。

  勿論、ひとつの設計事務所内に構造や設備のスタッフが揃っていればその事務所で完結することが出来るわけで
  す。

  さらに意匠設計には基本設計、実施設計があります。

  基本設計とは

  施主の要望に沿って敷地の形状や法規などを考慮しながら建物の大きさ、デザイン、間取りなどを総合的に計画 
  し施主の要望を具現化するためのたたき台となる作業のことです。

  実施設計とは

  基本設計をもとに構造設計、設備設計を行い建物の構造計算による使用材料の種類、素材、寸法の決定また設
  備機器の種類、素材、位置など実際に工事を行い見積りが出来る図面や仕様書などを作成する作業の事で、これ
  がしっかりしていなければちゃんとした見積りが出来ず後々トラブルの原因になることもあります。