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太陽光発電について


地球温暖化が叫ばれ再生エネルギーやクリーンエネルギーの旗手として太陽光発電が注目され特に日本でその設置数
が飛躍的に増加しています

沖縄でもその傾向は同じですが、実は沖縄は日本で最も日照時間が少ない地域です、また日射量の多い沖縄での太陽
光発電はとても有利なように思われますが暑すぎると発電効果が落ちることが分かっていますので本当にメーカー側が言
うような発電量が得られるか疑問に思っています。


政府の後押しもあり現在日本中で太陽光発電の設置が進んでいますが当然寿命が有り寿命が尽きたときそれを一斉廃
棄する時期が来ます。

太陽光発電は有害物質を含んでおりまだ廃棄処理方法が確立していません。廃棄時期はまだ先なので将来処理方法が
見つかるだろうと考えているようですが原発の核燃料と一緒かもしれませんね〜。

いずれにしよ、家電と同じで設置者が廃棄費用を負担することになるのは間違いありません。特に離島では輸送費もかか
りますしどうなるんでしょう?

  

 太陽光発電は本当に環境に優しいか?

 というニュースが載っています。興味のある方は下のアドレスをクリックしてください。

 http://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/9939/

太陽光発電の再エネ賦課金について





2012年7月に始まった固定価格買取制度(いわゆる売電制度)により全ての電気利用者が再エネ賦課金なるものを支払っています。
この賦課金は2014年には1KWhあたり0.75円だったのが2015年には1.58円と倍増し今年の賦課金は検針票を見ると2.25円となっています。

そこで賦課金をどの位支払っているか計算してみました。

検針票を見ると0〜10KWhまでは22.5円
1KWh以上(1KWhにつき)2.25円となっています。

この検針票によると使用量が367KWhとなっているので
1KWhにつき
367−10=357 
357×2.25円=803.25円
それに10KWhまでの料金22.5円を加算すると合計825.75円となるが端数を切捨て825円の付加金となる。

支払い金額 9.573円のなんと1割近くを再エネ賦課金として支払う事になります

計算してみてチョットびっくりしましたが、賦課金は今後ますます増える傾向にあります。
我々庶民にとっては痛い出費です。

【エコハウスのウソ[増補改訂版]:著 前 新之】によるとPV先進国のドイツでの
2001年の
売電価格(固定買取価格)     は50.66ユーロセント
買電価格(電力会社から買う価格)は14.3ユーロセント

2015年の
売電価格は12.5ユーロセントと約1/4
買電価格は28.8ユーロセントと約2倍
だそうです

太陽光発電ってエネルギー源は石炭や石油と違ってタダなのだから太陽光発電が増えれば増えるほど電気料金は安くなるのでは?と思うのですが、増えれば増えるほど電気料金が上がるってチョットおかしくないですか。
いったい誰のための政策なのかわからなくなってしまします。


太陽熱温水器について


散水用のホースを炎天下に置いておくと蛇口を開けたときアチッって思うほどのお湯が出てくるのを誰でも経験したことがあると思いますが太陽熱温水器は太陽のエネルギーをただ単に熱エネルギーに変換するだけの単純な装置で、私が子供の頃も親戚の家の屋根にあったのを覚えています。

その構造は実にシンプルで、ブリキの板で作った長方形の桶に水を張ってその上をビニールシートで覆っただけのものでしたが、風でビニールが飛ばされるなどしてすぐに利用されなくなりました。

その後、メーカーは改良を重ね現在では平板型集熱器、真空管型集熱器、集光型集熱器など色々ありますし太陽光発電の太陽エネルギーの変換率がまだ10%〜20%程度というのにに比べると、その変換率は50%〜60%と太陽エネルギーを有効に利用できる優れた省エネ機器だと思うのだが何故か普及率はかなり低い。

家庭で使用するエネルギーの約30%を給湯が占めていることを考えればもっと普及しても良さそうだが、平成26年全国消費実態調査によると全国平均で3.4%、沖縄県でも普及率はわずか3.5%です

日射量が極めて多い沖縄ではとても有効な省エネ機器だと思うのですが何かさみしい気がします。

沖縄で太陽熱温水器が普及しない原因を考えてみると

沖縄は塩害もひどくステンレスもすぐさびてしまう。
それに紫外線は東京の約4倍、また台風の通過点でもあり海水温が高いためその勢力もなかなか衰えない。

という厳しい気象条件下で、設置したことのある人に聞いてみると

台風の飛来物で壊れてしまった。
錆び付いて耐用年数が短い。

などという話が聞かれます。

錆び付いて利用されなくなった太陽熱温水器
太陽熱温水器は通常、集熱パネルと貯湯タンクからなりますが左写真の温水器は貯湯タンクが錆び付いて使えないそうですが撤去費用もかかるので放置しているそうです。


沖縄の気温は岐阜県や山梨県で40℃を記録した日でも大体33〜34℃くらいですが
それでも沖縄の日差しはとても強く、夏にはコンクリートの温度は60℃を超え、冬でも晴天時には40℃近くになります。

快適に過ごすためコンクリートの熱を遮断する断熱はもちろんのことですが、沖縄で太陽熱を利用しないのはもったいない気がします。


住宅のエネルギー消費割合について

世界の住宅のエネルギー消費割合



住環境計画研究所の資料によると世界の住宅のエネルギー消費割合は上図のようになっているそうです。
この図を見るとアメリカは日本の約2倍のエネルギーを消費しています。
それに比べ日本はなんと省エネの国でしょうか。
日本人はもともと「もったいない」精神の根付いている国民ですからエネルギーの使い方もつつましいということでしょうか。

上図を見るとイギリス、フランス、ドイツでは冷房エネルギーが0ですが、確かに私がイギリスに住んでいた頃も一般家庭ではクーラーなんてものはありませんでした。イギリスの夏は非常に短いので当然といえば当然ですね。

暖房について言えば、イギリスでの家庭では電気温水器が設置されており温水によるセントラルヒーティングが一般的でしたので、暖房にかかるエネルギーの使用量がかなり多いのも当然と言えますね。

ちなみに、私が訪ねたフランスの家では温風によるセントラルヒーティングでした。


日本の住宅のエネルギー消費割合

下図の二つの図は前真之著「エコハウスのうそ」という本の中で日本の住宅ではどのくらいの割合でエネルギーが消費されているかイメージと実際の割合を比較した図です。






上図二つの図を見てみるとイメージと実際ではかなり違っていることがわかります。

イメージ(全国)だと暖房と冷房で約8割を占めていますが実際のそれは約3割となっており逆に給湯や照明・家電で約7割を占めています。

上図(実際)を見ると住宅で省エネをするには、エネルギー省費の約7割を占める給湯と照明・家電の消費エネルギーを減らさなければいけない事が見えてきます。

照明や家電の省エネについては、機器はメーカーに任せるしかありませんが、まめに照明を消す、照明器具をLEDにする、待機消費電力を減らす等が考えられます。



さて、沖縄の住宅の消費エネルギー割合について「エコハウスのうそ」には残念ながら記載されていませんので調べてみました。

建築研究所による過去の調査データに基づく推計値(2010年9月)によると下図のようになっています。




この図を見ると沖縄は蒸暑地域ですので他府県と比べて冷房にかかるエネルギーの割合が突出していますが、意外にも給湯にかかる割合はそう大差ありません。

このことから、沖縄での省エネを考えるには冷房と給湯エネルギーを減らす必要があります。

冷房エネルギーを減らすには、まず建物の断熱性を上げることです。
それにより、より少ないエネルギーで室内を冷やすことができます。

給湯エネルギーを減らすには、自然エネルギーを利用した太陽熱温水器が一番良い方法ですが、
[太陽熱温水器について]でも書いたように気候条件の悪さからなかなか普及していません。

そこで、建物の断熱性の向上と、給湯エネルギーを減らすため、沖縄の鉄筋コンクリート造に特化した【コンクリート蓄熱型温水システム】を考案し現在特許出願中です。

【コンクリート蓄熱型温水システム】は沖縄の厳しい気候に左右されることがなく、またローテクであるがゆえ故障することもなくなく建物が存在する間使えるシステムです。

【コンクリート蓄熱型温水システム】については別に記述したいと思います。